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「安心できる場所」であり続けたい

リーディング・ファシリテーターの
下良果林(しもらかな)です。

リードフォーアクションの読書会は、ただ「事前に読まなくていい」
「ワークショップ型」というだけではありません。実は、参加した人に「変容」を促します。

もちろん、リーディング・ファシリテーター自身も、
自らのうちに起こった変容を体験している人たち。
今回は、NLP(神経言語プログラミング)で心理学を学び、
そして「心」と「体」の両面に
アプローチする心身調整をおこなうかたわら
毎月読書会を開催されている後藤安賀里さんに、
読書会参加やリーディング・ファシリテーターになったいきさつなど、
たっぷりお話をうかがいました!

* * * * *

(1) 第一のステージ
2016年3月リードフォーアクションの読書会に魅了された

リードフォーアクションの読書会に関しては
2022――これから10年、活躍できる人の条件』(神田昌典著、PHP研究所)で知り、
興味を持っていました。

でも『2022』を読んでいたころは仕事をしながら
休日にセラピストの先生を目指してNLPを学んでいたこともあり、
時間的に余裕がありませんでした。

2016年3月、たまたま大阪の「TSUTAYA EBISUBASHI」で
シリア・リーディング・ファシリテーターの秋月さんによる
読書会が開催されると知りました。
その前月に仕事を辞めて時間の余裕ができたので「これなら行けるわ」と。

子供のころは学校の読書感想文が書くのが苦手で、
大人になってからも読書家と言うには程遠くて。
読書よりも興味があったのは「言葉」そのもの。
誰かが「うれしかったです」と言ったとしても、
何がどのように「うれしかった」のかを把握することはできませんよね。

本人が本当に「うれしかった」のかどうかもわからない。
自分の言葉にこだわりすぎてはダメだ、
様々な人から発信される言葉を集めていかなければ、
と思ったのが「読書会に参加してみようかな」という時期と重なったんです。

「TSUTAYA EBISUBASHI」の読書会では「ワードジャングル」という、
読んで得られたキーワードを付箋にバーッと書き出し、
それをもとにダイアローグするという手法をやったのですが、
それが私のツボにハマったというか。
「こんなやり方があるんだ!」とグッときましたね。
「読書会、めっちゃやりたい!」と魅了されたんです。

同じことを表現するのに、人によってまったく言葉の使い方が異なる、
というのは見ていて面白いですよね。
私も読書会をするようになってからは
毎回ワードジャングルをやるのですが、
集まったキーワードの付箋は必ず持ち帰るようにしています。
まさに宝の山ですね。

(2) 第二のステージ
2016年5月リードフォーアクションのファシリテーターに認定!

それほどまでに魅了されてしまったリードフォーアクションの読書会。
ぜひ自分でもやってみたいと、
リーディング・ファシリテーターになることを決意。
初めて参加した読書会でお会いした秋月さんに、
養成講座を開いていただきました。

養成講座を受けるからには「自分で読書会を開くんだ!」
という熱意がありました。
でも、リードフォーアクションポータルサイトの
プロフィール登録などに手間取ってしまって。
実際に自主開催したのは7月からとなりました。

(3) 第三のステージ
2016年7月読書会を初開催!参加したのは…

自分で初めておこなった読書会には、
秋月さんと、もう一人読書会で知り合った方が
参加してくださいました。
でも、知り合いの前だと妙に緊張しますね(笑)。
初めてお会いする方ばかり、
という「完全アウェー」のほうが、私はやりやすいかな。

それ以来、毎月「人間の生き方講座」を読書会のタイトルに、
サブとしてテーマを決めながら開催しています。
「人間の生き方講座」なんて大袈裟なタイトルでいいのかな、
と迷いましたが、20代の参加者の方が
「むしろこのタイトルに面白そうだと感じた」
と言ってくれたことがあるんですよ。

ワイワイ集まって、ワーッと楽しめて、
という場所はたくさんあっても
「真面目なテーマで、真面目に話し合ったり考え合ったりできる場所」
というのが、最近は少なくなってきているのかもしれませんね。

そういう難しいテーマを一人だけで考えるのも悶々とするだけですし、
周りに人がいてくれて客観的に自分を見つめ直せる場所があるって
良いことなんだな、と思っています。

ご参加くださるのは、
社会人になってまだ数年という若い方、
20代後半、30代になって起業を検討中の方、
主婦の方、男性などバラバラです。
さまざまな人の本から客観的な言葉を得ることもできますし、
真面目になったり、ちょっと熱くなったりもできて…?!?
楽しく自分を表現できる……自分の読書会が
そんな「場」になっていけるというのはうれしいです。

「ワクワク」「遊び」「チャレンジ」など、
どちらかというと曖昧なテーマを毎回設定するようにしています。
普段は週末午前中にカフェのいちスペースをお借りして開催していますが、
2017年2月からは実験的に平日夜に公共施設を借りて開催する、というのも計画しています。

(4) 第四のステージ
2016年12月 大阪の公益団体での読書会へ始動

現在では、自主開催のほかに「Smile study倶楽部」
でも読書会をおこなっています。
12月から始めたのでまだ日が浅いのですが……。

「Smile study倶楽部」では、毎月同じテーマを、
日替わりでファシリテーターが
交代しながら読書会を開催しています。
大阪で自分が自由に開催する読書会とは違い、
より「自分のファシリテーション」を意識しますし、
なにより、大阪と東京の「違い」を
肌で感じることができて面白いんですよ~。
「言葉」の使い方とか、ニュアンスとか。

それから、知人が運営する大阪府内の公益団体
「WAKUWAKU-CAMP」で、
子育てやパートナーシップなど
様々な悩みを抱える女性を対象とした
読書会を4月から定期開催するための準備をしています。

「WAKUWAKU-CAMP」は、
小さいお子さんが自然と触れ合いながら遊べ、
かつ、お母さんやその家族も安心して
「遊べる」場所を提供するために立ち上げられたものです。

デイキャンプで飯ごう炊さんをしたり、
落ち葉を拾って焼き芋作りしたり、
BBQやピザづくり、草木染めをしたりも。
お子さんが楽しいと、お母さん方も楽しめるじゃないですか。
そういう、まずはお子さんが楽しみ、
お母さんは「自分のため」の楽しみを見つけられる
活動をしている団体です。

「WAKUWAKU-CAMP」をこれからもっと広めていくにあたり、
お母さん方の心のケアが必要なのではないか、
お母さん自身でストレスマネジメントができる術を
身に着けることも大切なのではないか、
自分もセラピストの先生としてNLPを伝えていた経験から
できることがあるのではないか、
と運営に関わるようになりました。

世の中には、不登校や思春期を扱った本もあれば
「母親は、母親であるが女性でもある」という
カテゴリの本もあるので、
そういう本を持ち寄って皆で読んで考えていったら
面白いかもしれないな、とも思います。
絵本を大人が読んだり、
子どもだけを集めておこなったりする
読書会もやってみたいですね。

初めて読書会に参加してからわずか一年足らずですけれど、
自分の世界が広がっている、という感覚はあります。
しかも、振り返って考えると
「読書も読書感想文を書くのも苦手だった自分が、今や読書会を開いているなんて」
という思いもあります。

でもリードフォーアクションの読書会に対しては、
不思議と「これは自分に必要な活動だ」という感情を持っています。
起業したてのときにカウンセリングをやりながらも、
自分で「これ」というのがわからなかったと言いますか……。
起業する前は、大学職員として大学病院の事務の仕事をしていました。
新病棟建設・設備の予算要求や病棟設計や移転に関する行政手続きです。
それは現在、先ほど述べた公益団体をきちんとした
組織にしていくのに役立っていますが、
起業当時は自分の何をツールにビジネスをしていけばいいのか、
曖昧だったんですね。

2016年夏にピラティスの資格を取得するなど
ボディメンテナンスに関する勉強もしていましたが
「自分に何ができるか」
「何が自分に合っているのか」
をずっと悩み続けていました。

ただ「人との関わり」はずっと自分の軸としてやっていきたい
という気持ちはあって。
そんなときに読書会に出会い、
やってみて「これは『心』と『体』をつなげるのに必要だ!」。
そんな感じです。
いろいろ試行錯誤したなかでも、
やはりこの活動は残りました。

先生としてNLPについて教える立場だったので、
読書会でもついあれこれ解説したくなるのですが、
読書会のファシリテーターとして
意識しているのはあえて「何も言わない」こと。

もちろん、ステップの説明や
一般的な事例の紹介をすることはあります。
でも「この知識を得てほしい」
「あのことも知ってほしい」
と事細かに話すというのではなく、
参加してくださった皆さん自ら
気づきを得られるようにと心がけています。

参加してくださる方々には、
とにかく楽しんでいただけたらいいですね。
今、本当に余裕がない、という人は
読書会に参加するどころではないと思うんですけれど、
それでも「この一冊に出会って、この本から何かが始まった」
というのがあればいいなと思いますし、
そのきっかけの場をご提供できたらうれしいです。

そういうきっかけや変化・変容の種は、
ファシリテーターがあらかじめ準備したり、
そうするように仕向けたりするのではなく、
参加されたその人の中に本来存在するもの。
以前は「どうにかして変わってもらわなきゃ」
と思い込んでいましたが、
今はそういうスタンスではなく、
日常生活のちょっとした気晴らしや気分転換の場所に
なってもらえたらいいな、と思っています。
「安心できる場所」とでも言うのかな。
そのような感じで開催しつつ、
参加してくださった方が何らかのきっかけを
得てもらえるのなら幸いです。

後藤 安賀里さんプロフィールはこちら

(2017年1月取材 下良果林)

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