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「感謝」を継承していく

リーディング・ファシリテーターの
下良果林(しもらかな)です。

リードフォーアクションの読書会は、
ただ「事前に読まなくていい」
「ワークショップ型」というだけではありません。
実は、参加した人に「変容」を促します。

もちろん、リーディング・ファシリテーター自身も、
自らのうちに起こった変容を体験している人たち。
今回は、医療機関にお勤めのかたわら、
キャリアコンサルタントの資格を持ち、
そして「歴史を活かす」読書会を開催している
外岡至郎さんに、お話をうかがいました!
「感謝を継承したい」という、その想いとは……。

* * * * *

(1) 第一のステージ
「これからの12年」を考え始めた2011年

医療機関に勤務し始めてしばらく採用業務を担当していました。
医師や看護師の採用は難しいため、
外部の紹介会社に協力をお願いしていました。
紹介会社の人たちと名刺交換するとき
「キャリアコンサルタント」「キャリアアドバイザー」
と書かれている名刺をいただくことが多かったんですよ。

考えてみれば職場は皆、資格を持っている人ばかり。
自分も資格を取れたら良いなぁ……と思っていたところ、
たまたま雑誌の資格特集の中に
キャリアコンサルタントを見つけ興味を持ち、
資格取得しました。

2011 年 3 月に大震災があり、
その直後は気持ちがざわざわしていて落ち着かなかった。
しばらく経って、少し落ち着いてきたころ、
ふと「干支がもう一巡りしたら、自分は定年なんだ!」
と気づいちゃったんですよ。
12 年後の定年までは今の仕事を続けるとしても、
それから先は何をどうしていけばいいだろうか……と。

キャリアの資格を活かせることができればいい
と思ってはいたんですけど、
具体的なことは何も考えていなくて。
漠然としていました。
まあでもあと 12 年あることだし、
じっくり時間をかけて考えていければいいかな、
という感じでした。

(2) 第二のステージ
読書会に初参加。仲間が増え、世界が広がっていった2012年

2012 年、医療機関から一般企業へと出向することに。
出向にともなって時間に多少余裕が生まれ、
色々と考えることができる時間が増えたんです。

その前にキャリアコンサルティング技能士会の懇親会で、
大久保祐子シニア・リーディング・ファシリテーターに
初めてお会いしていました。

大久保さんの本業は人材育成コンサルタント。
しばらくして
「『ビジネスモデルYOU』を課題図書にした
読書会を開催するから、参加してみませんか」
と誘われて。

知っている人だし、テーマが
「あなたはこれからどういう仕事をしていけばいいのか」
というものだったので
キャリアコンサルタントの仕事ともリンクしていたし、
参加費もそれほど高くなかったし、行ってみようかなぁと。

実際に読書会に行ってみたら、
話の内容も納得できることが多かったんですよ。
大久保さんに
「大きな声でイェーイ!って言ってくださいね」
と言われて、その通りに大きな声で
「イェーイ!!」と言ったら
すごく喜んで褒めてもらいうれしくてね。
楽しい読書会でした。

そんな大久保さんから
「医療系だったら、シニア・リーディング・ファシリテーターの山本伸さんがいるよ」
と懇親会で紹介されました。
山本さんの読書会にもどハマりして、
リピーターになったりして。

そうこうしているうちに、
仲間が増えていって、世界が広がっていきました。

(3) 第三のステージ
リーディング・ファシリテーターとなった2014年テーマに込めた想い

読書会で出会った一人と、
飲みながらラーメンの話で盛り上がり、
すすめられて「フューチャーヌードルセンター(ラーメン部)」
というコミュニティを立ち上げました。
僕、ラーメン好きなんですよね(笑)。
自分たちで麺からラーメンを作ったり
「流しつけ麺」をやってみたりして今でも愉しんでいます。

そのつながりで
久木田裕常シニア・リーディング・ファシリテーターと会い、
久木田さんのリーディング・ファシリテーター養成講座に参加して、
リーディング・ファシリテーターの認定を受けました。
2014 年のことです。

認定されたからには読書会を開催しなきゃ、と思って。
久木田さんが自分の読書会の一部を開放してくれたので、
ファシリテーションしてみました。
緊張しまくってしまい、
その読書会の記憶があまりないんですよね……。
その後は何回か、働き方やキャリアについての読書会を開催しました。

「歴史を活かす」をテーマに
読書会をするようになったのは、2015年からですね。
歴史の中でも、特に学校の授業では駆け足で進められてしまうことが多い
昭和史、近現代史をメインにほぼ隔月で開催しています。
歴史的なイベントがある日、
例えば 2 月 11 日の「建国記念の日」や、
東京オリンピック開会式の記念日である「体育の日」
などは休日がほとんどなので、
人が集まりやすいんですよね。

今では計 20 人ほどのグループができていて、
リピーターさんも多いです。
わざわざ水戸から学校の先生が
参加してくださったこともあって、うれしかったな。

学生時代は近現代史にさほど興味がなかったんですけれど、
あるビデオゲームにハマったり
『静かなる楯―米内光政』という本を
読んだりしたことがきっかけで、
戦争回避や終結に努力した人たちや、
敗戦後の日本を見通して英語教育に
注力した人たちがいたことを初めて知り、
関心を抱くようになりました。

人が同じようなことを繰り返したり、
世論が動いていったりするのを歴史から学ぶのは、
未来を考えるうえで重要なこと。
そうした「先を読む力」が求められている気がします。
「次にこういうことが起きるかも」
と予測できれば、より良い人生を送るのに役立ちます。

また自分の国の歴史を知ることは、
アイデンティティーの確立にもつながります。
「根っこ」の部分がしっかりできている人は強いし、
根っこができて自分のことが好きになれる
と相手のことも受け入れられる。

「僕はこう考える。君はそう考える。
考え方は違うけれども、それぞれに良い点がある」
と認め合えれば、
お互いに平和でいられるんじゃないかな。
色んな考えを知ることは、とても大切なこと。
皆がそうなっていけば、社会も国ももっと良くなる。

国際交流上のマナーという視点でも、
お互いを尊重できるようにもなる。
歴史は、社会にも、そして個人にも
役立つものなんだ、と考えているんです。

僕らの世代って、祖父母から戦時中のことを
直接聞くことができた最後の世代だと思うんですよ。
彼らから受けた恩恵を、
それに対する感謝も含めて、
僕らが次の世代に伝えていかなきゃならない。
それが、自分の成長ステージとして
テーマにした「感謝を継承する」ということです。

近現代史を読書会で学ぶにあたって気をつけているのは
「その歴史は正しい」「間違っている」
ということは言わないでほしい、ということ。

参加者の皆さんには、その議論はしないように
とお願いしています。
良い悪いは抜きにして
「どういうことが、なぜ起こったのか」
を学ぶ会を目指しています。
イベント開催の写真に堺屋太一著
歴史の使い方』を入れたことがありますが

「歴史を使う」「歴史を活かす」
という考え方でいたいです。

読書会でファシリテーションするうちに
「人前で話すことはどういうことか」
も考えるようになりました。
ファシリテーションの基本的な考えとしては
「場を活性するために気を配る」
「その場を信じる」というのを意識しています。

場を信じることは、
参加者を信じることでもあるかもしれないですね。
読書会なのでさまざまな方が来られますが、
どんな人であれ何かきっかけを見つけてほしいし、
こちらとしては受け入れたい。
誰かの意見を否定してしまうと、
反発が起きてしまうんです。

それは自分が求める平和ではないな、と。
そこは大事なポイントだと捉えています。

(4) 第四のステージ
「新しいステージを!」と意気込んでいた2016年意外な展開に…

20 代~40 代の悩める人々を応援したい
という気持ちから「Smile study倶楽部」での
読書会ファシリテーションをやってみようと思いました。

僕もそうでしたけれど、
ちょうどその年代って職場での人間関係に悩んだり、
壁にぶつかって大変な思いをしたりしますよね。
そのような人に、自分が考えたことをアドバイスしつつ、
彼らが自分なりに考えるのをアシストする。
それも「感謝の継承」につながるかな、と。

本当は
「Smile study倶楽部で読書会をすること=新しい挑戦だ」
と思っていたんですが、
年の瀬も押し迫った時期に異動の辞令が出ました。

それまでは、出向先の担当課長として
自分のペースでできたのが、
元の医療機関に戻って経営を含めた
現場管理を任される立場になりました。責任重大です。

「定年したらどうしよう」と考え始めたのが6年前。
ここへ来て、自分に大きな変化が起きて、
これからの 6 年も含めてライフプランを
もう一度練り直さなきゃなぁ、と思っています。

でも、以前と比べて考え方が変わったというか、
最近では何か起こったとしても
「これには何か理由があるんだ」
「意味のあることなんだ」
と思うようになってきたんですよね。なので
「このタイミングで職場や仕事内容が変わることにも、
きっと意味があるんだろうな」と思っています。

読書会がきっかけで仲間が増え、
世界が広がり、彼らがよく話題にしている
「フューチャーマッピング」や「ジーニアスコード」
などのメソッドを学ぶきっかけにもなりました。

そうした学びを通して、
自分でも「思考が柔軟になったな」
と思っています。
会社勤めだけでは得られないようなことが
学べたのが良かったなぁ。

仕事の内容が変わるので、
より多用になるんだろうなぁとは思いますが、
その中でも自己研鑽の時間を
どう保つかを考えていかないといけませんね。
だから、変化・変容はまだ終わったとは思っていませんよ。
きっと、一生学び続けていくんだろうなと思います。
まだまだ、これからです。

外岡 至郎さんプロフィールはこちら

(2017年2月取材 下良果林)

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