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「愛の変容加速ファシリテーター」という存在

リーディング・ファシリテーターの
下良果林(しもらかな)です。

リードフォーアクションの読書会は、
ただ「事前に読まなくていい」「ワークショップ型」
というだけではありません。
実は、参加した人に「変容」を促します。

もちろん、リーディング・ファシリテーター自身も、
自らのうちに起こった変容を体験している人たち。
今回は、長野県松本市や塩尻市を中心に、
行政やNPOなど多彩な場で読書会を開催中の
末次克洋(すえなみかつひろ)さん
にお話をうかがいました。
「かつては“理論派ファシリテーター”でした」
と語る末次さんが「愛の変容加速ファシリテーター」へと
変貌を遂げたストーリーに迫りました!

* * * * *

(1) 第一のステージ
2013年にコワーキングスペース「SENSE」を開設
集客を考えてリーディング・ファシリテーターに。しかし…

出身は長野県ではなく、愛知県名古屋市です。
大学から静岡県に行き、一社目もそこで就職しました。
山とスキーが好きで毎週のように長野県に出かけていたこともあり、
2004年に「じゃあ移住するか」と転職。
電子機器関係の会社でエンジニアとして働き始めました。
そして、2013年にコワーキングスペース「SENSE」を開業。
その一年ほど前からコワーキングスペースが
日本に広まりつつあり、興味を持っていました。

ちょうどそのころ、サラリーマン生活に行き詰っていたんです。
エンジニアという仕事が「自分には合っていない」と思っていた。
自分より優秀なエンジニアはいくらでもいます。
仕事としてやるなら極めていきたいというタイプでもあるので、
それを考えると「自分の仕事はエンジニアではないな」と。

自分の仕事の模索は続くのですが、
これからの時代のことも考えました。
これからの時代、生き方・働き方は
どのように変化していくのだろうか、と。

そこで思い付いたのが、
仕事内容も働く時間も自分で選べるスタイルだろうと。
そして、一つの組織に所属するだけではなく、
複数の組織、プロジェクトに関わりながら働くようになると。
「そのために必要なものってなんだろう」と思ったときに、
自由に働けるスペースや集まってくる
仲間とのコミュニティが大事だと思うようになったんです。
それでコワーキングスペースを開設しようと思いました。

その前年に
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』(翔泳社)
の日本語版が出たので
「これでビジネスを創る読書会をやろう」と思いました。
リーディング・ファシリテーターになる前のことです。

読書会をやったことはありませんでしたが、
ある企業向け勉強会などを運営している組織のサイトで
「読書会は一番簡単にできる、知識がなくてもできるイベント」
だと書いてあったので「そうなんだ」と(笑)。

「みんなが読んでくれるから、ただ運営すればいい」
と書いてあって。誰に教わったわけでもなく
まったくのオリジナルで読書会をやってみたのが最初ですね。
「『ビジネスモデル・ジェネレーション』読書会」
は本を読み込むというよりも、
その中に書かれているフレームワークにそって
事業を分析しアイデアを出すという流れでおこないました。

読書会開催の目的のひとつには
「『SENSE』での仲間づくり」もありました。
2 週間に 1 回、カフェや居酒屋の個室を借り、食事しながら。
ちょうど松本市の商工会議所でも
起業家支援の動きがあったので、
そこで顔を出して「こういうことをやります」とアピールして。

4 人から始まったのが 12 人ほどに増えていき、
ようやく仲間が集まってきたので「SENSE」開設に至りました。

コワーキングスペース「SENSE」

リーディング・ファシリテーターになったのは2014年3月。
名古屋での木村祥子シニア・リーディング・ファシリテーター
による養成講座です。

もともと神田昌典さんの著書を読み、
リードフォーアクションの読書会については知っていました。
そのずっと前の 2005 年には速読法のひとつである
フォトリーディング講座も受けていました。
リードフォーアクションのポータルサイトに
プロフィールを載せたり集客したりすれば読書会に
人が集まるだろという狙いもありましたし
「リードフォーアクションのメソッドはどんなものだろう」
という思いもありましたね。

リードフォーアクションのメソッドを習得してみたものの、
そのころは
「これって確かに楽しいけれど、それだけなのかな」
と腑に落ちていなかったんです。
参加者としてリードフォーアクションを体験したことがなかったので
「これではたして参加者の役に立つのだろうか」
と思っていました。「楽しいだけでいいのだろうか」と。

ちょうど同じ時期に、
アイデア発想やデザイン思考などイノベーションを生み出す
メソッドやファシリテーションスキルを色々と勉強していました。
それらはどちらかというと、きちんと形に落とし込んでいくというやり方。

当時の仕事としても会議ファシリテーション
というのをやっていたのですが、
アイデア発想やデザイン思考などの
メソッドを組み合わせてやっていました。
Yahoo!や日産、電通といった大企業主催製品開発イベントの
ファシリテーターをつとめたことがありますが、
それもリードフォーアクションのメソッドでは使いませんでした。

当時の僕は、頭で考えてやっていくという
「理論派ファシリテーター」だったんですね。
「愛」「こころ」「心理」なんて扱うのが嫌だった。
今考えると怖かったんです。
僕の姉が統合失調症をわずらっていたのですが、
姉とどう対応していいのかわからない、
下手に扱って悪化させてしまうのが怖い
という思いがありました。
なので、あえてコーチングや心理カウンセリングなどからは
遠ざかっていました。

(2) 第二のステージ
リードフォーアクションのメソッドに対し
「これでいいんだ」と納得できた

松本市役所に知り合いがいたり
NPOとつながりがあったりしたので、
2014 年 5 月ごろから彼らと
チームビルディングをテーマに読書会を開催。
お寺で読書会を開催したこともあります。
それらの読書会はすべて自分で企画し提案しました。

松本市駅前にあるコワーキングスペース
「Knower(S)」に知り合いがいるので
ちょくちょく顔を出していたのですが、
ある日
「ラジオと読書会と著者を組み合わせて新しい働き方を提案していく」
というイベントを企画中だと聞きました。

「読書会はどうやってやるの?」
と聞いたら「まだそこは考えていない」と。
「だったらこういうやり方があるよ。手弁当でいいからやらせてよ」
と提案したのがきっかけで読書会をしました。
それがやがて、塩尻市にある市民交流のための複合施設
「えんぱーく」での読書会開催につながっていったのです。

2014 年末から 2015 年始にかけて
フューチャーマッピング®」ファシリテーターの資格を取得しました。

「フューチャーマッピング」は、
担当者が夢中になってしまうアイデア作りに良い手法です。
企画提案の際によく使うようになりました。
そのころから「こころ」への関心が高まり、
姉に対してもきちんと向き合っていこうと決め、
それで心理系のカウンセリングを勉強し始めました。
心について学んでいくなかで、
人に任せるとか、場を信頼するとか、
そういうのがだんだんわかってくるようになりました。

塩尻市交流支援課のみなさんは
読書会の企画も運営もしっかりやってくださるので、
僕としては彼らにお任せ、という感じですね。
そういうのを「楽だなぁ。うれしいなぁ」
と素直に思えるようになった。
以前なら、何でもかんでも
自分の手柄にしようと動いていたかもしれない。

ビジネス読書会でも 30 代・40 代の方から
「楽しかった」「スッキリした」
「自分が本当にやりたいことが見つかった」
という感想をいただくのですが、
でも自分は何もしていない。
何もアドバイスしていない。

ただ人前でファシリテーションしただけなのに、
参加してくださる方が自分で何かに
気づいていくんだなと感じました。
読書会が終わってしばらくすると
参加者の皆さんの意識が変わっていき、
行動も変わり実績が出ていく。
変化が目に見えてわかるようになる。

ビジネス読書会では、ひとつのテーマに全6回、
一年スパンで開催したことがありますが、
その間に転職したり
「しんどかったこの仕事や職場と決別する勇気が出た」
という人もいたりします。
そういう変化があったと常連さんから聞くと
「これでいいんだ」と思うようになりました。
自分の在り方が変わると周囲も
どんどん変わっていくし、人生も上手くいく。
「実際そうなっていくんだ」
「リードフォーアクションの読書会でそれができるんだ」
と、だんだん納得できるようになったんです。

最初は腑に落ちていなかったと言いましたが、
頭ではリードフォーアクションの良さを理解していても
「でも本当にそうなの?」と懐疑的な部分はあったし、
ファシリテーターとして
「リードフォーアクションはこんなにすごいんですよ」
というのを演じていた部分もありました。
でも「これでいいんだ」「本当にそうなるんだ」
と腑に落ちたんです。

リードフォーアクションの読書会を続けていると
見えてくるものがあります。
「どんなテーマの読書会をしても、
参加する人の思考や感情が整理されて、
世の中が良く見えていくようになっていました。」
これって私の才能ではないかと思いました。

やはり読書会は、ファシリテーターが一番成長しますよね。
回を重ねると、フィードバックの内容をもとに
オリジナリティが生まれてくる。
そのようにして徐々に
「自分は周りに愛され、育てられている」
と思えるようになったんです。

(3) 第三のステージ
「SENSE」の仕組みを大幅リニューアル
働き方や生き方、ファシリテーターとしてのスタンスにも変化が

2016 年 2 月に「SENSE」の仕組みを
大幅リニューアルしました。
それまでは普通のコワーキングスペースのように
毎月会費をいただくという一般的な仕組みでした。
メインの運営メンバーが定期的にイベントを開催したり、
相談に乗ったりと、いろいろなサポートもしていました。

でも、そのようなサポートは一切しないことにしたんです。
その代わりに、会員の人はお金を払い、
さらに部屋の掃除やホストをお願いするようにしました。

それまでは、運営メンバーや会員に対して
「依存」していたような気がします。
「自分の居場所が欲しい」という思いから
「自分はこんなに役に立つ人間だ」
「あなたのためにこんなことができる」
ということを押し付けていました。

しかしそれは自分のエゴであり、
相手は独立した何でもできる人間です。
そのように、なんでもできる存在として扱おう
と覚悟を決めました。
自分の自己顕示欲や承認欲求を満たすために
人を利用しようとするのはやめようと。
「自分は何もしていないけれど愛されている、価値のある人間だ」
と自分を認めるようになっていきました。

「愛されている自分」を認識する。
自分で自分自身を肯定する。
そういう感じを自分だけでなく
他のメンバーが持ち始め、
それを
「SENSE」で表現し始めたという感じですね。
依存ではなく独立した個人の集まりという形ができてきた。
その結果、SENSEの雰囲気も変わりました。
本当の意味での「コワーキング」とでもいうのかな。
ありきたりな表現でいえば「楽しそう」な感じ。

でも、同じ「楽しい」でも以前と違う、
一周回ってスパイラルアップした「楽しい」という感覚ですね。

僕個人でも、好き勝手やるようになりました。
この当時に始めたのが「平日に雪山に行ってスキーをしよう」ということ。
平日カミさんが働きに出ていて
子どもを保育園に預けて自分だけスキーだなんて、
普通なら罪悪感を持ってしまうものですが、
そこは敢えて遊びに行こうと。
仕事も遊びも「今やりたい」と思ったことをする。

それをFacebookで友人に発信したり、
家族にも報告したりする。
家族に楽しんでいる自分の姿を見せる。
その結果、僕の周りにも仕事も遊びも
楽しんでやっている人たちが
集まってくるようになってきました。

親が我慢していると
「私だって我慢しているんだから手伝いしなさい」
「なんでテレビを見ているの」
と子どもに言うようになってしまうでしょう。
なのでまずは、自分を満たすことから始めようと思ったんです。

人が人にできることって、何もないんですよ。
唯一できることは「雰囲気」を伝えることだけ。
楽しんでいたり満たされていたり、
という雰囲気が伝われば、
相手も楽しい気分になったり、
満たされた気分になる。

読書会ファシリテーションのスタンスも変わりました。
「あれもこれもしなきゃ」ではなく、
今は自信をもって、とにかく
皆が思っていることを口に出せれば
それだけでいいんじゃないかと思っています。
「自分にとってのファシリテーターって何?」
と考えたら
「今その人が考えていることをその場で表現してもらうことができる」
ということ。
もう、そこだけに集中するようにしています。

(4) 第四のステージ
僕が考える「愛の形」とは…

企業や行政にいると、
どうしても職場の他の人を意識してしまうじゃないですか。
「自己肯定感」が下がり、
ほかの人が働いているから自分も休んではいけない、
という「罪悪感」がつきまとい、
自由な働き方ができなくなっている気がします。
でも、本来ならそのような「罪悪感」は不要なもの。
そこが解決できると、組織はもっと活性化するはずです。

根本的に、仕事に対して
「苦しくないとお金をもらえない」
という考え方も存在していますよね。
「お給料は我慢料だ」みたいな。
特に市役所の例だと、
市民のクレームに対して職員が我慢をしてしまう。
いかにいなすか、という発想しかしなくなる。
そうなると「市民=敵」になってしまうんです。
「楽しんで仕事していこうよ」
という人を増やしていくための研修として
リードフォーアクションの読書会をしてほしい、という声が多いですね。

そのような研修をしていても
「その場では楽しかったがその後がつながらない」
という声もあるでしょうけど、
でも自分はそれでいいと思っているんです。

「自分はこう考えた」ということを
素直に言い合って楽しんでもらう。
ただそれだけでいいのだと。
いかにアクションプランを作っても、
モヤモヤが晴れなければ
「プランを作って終わり」になってしまいます。

企業は企業で「アイデアを形にする力」は
すでに持っているので、
リードフォーアクションの読書会として
そこまで踏み込まないと決めています。

近いうちに、長野県松本市の奈川地区でも
地域おこし事業に呼ばれて
読書会を予定しています。
奈川でも、みんなの想いを素直に表現することだけをします。
最初の一歩は作りますが、そこから先は参加者次第。
出てきたことをスケジュールやプランに
落とし込むのはそちらでどうぞ、というスタイルにします。

塩尻市についてもそうですね。
僕はただ当日行ってファシリテーションするだけ。
それを次につなげていくという施策については
塩尻市のみなさん自身で動いてもらっています。
「余計なことに首を突っ込まない」というのが、
僕の最近のスタンスです。

子育てを考えても同じことが言えます。
過保護にしてしまうのではなく、
どこかで突き放さなければならない。
親ライオンが崖から子ライオンを
突き落とすのと同じ感覚です。
失敗すら本人の選択ですので、
やりたいことを 100 %信頼してやらせる。
子育てはやはりファシリテーションの参考になりますね。

そしてその感覚が
「安心して人生や深い気づきが語れる」
ということにつながっていきます。
僕の考える「愛」の形は、そういうことなんです。

読書会の最中、参加者はいろいろなことを
考えて感情が揺れ動くはず。
「そんなときは僕を見て安心してほしい」
「僕はずっと立っているので、感情が揺れたら僕を見て、
自分の立ち位置がどこなのかを感じ取ってほしい」
とアナウンスしています。
僕自身が安定してここに立っていること。
それが「愛」の形なのだと。

そのようなことを自分が実感してきたので
「SENSE」でも
「自分だけができることをして生きていく」
という人の集まりになっています。

また、この中で見つけた私の才能
「安心して人生や深い気づきが語れる」によって、
定期的に思考や感情を整理する
個人カウンセリング事業を
弊社にて始めることになりました。

2016 年 12 月に、
シニア・リーディング・ファシリテーター養成講座を受講しました。
そして 2017 年 3 月に
シニア・リーディング・ファシリテーターとして養成講座を開催。
4 名の方がリーディング・ファシリテーターになりました。

受講生の皆さんが養成講座の中で作った読書会を
別の日に実際やってもらったのですが、
計4回の読書会を一日でやり、
それに僕が参加者となって体験するというのはすごかったですね。

4 回続けて読書会を受けても飽きない、
というのはあらためてリードフォーアクションはすごいな、と。
それぞれの読書会がシンクロしていったり、
関連したテーマや言葉、気づきが得られたりしたので、
こういう形の読書会は今後もやっていきたいです。
養成講座も「変容」を意識しておこないました。
とにかく4人には変容を体験してもらおうと。
単なるテクニックだけでなく、
読書会をやる中で変容を実感してもらうことを重視しました。

自分が素の状態で、自然に才能を発揮していく。
自然に誰かにしてあげることを発揮していく。
その点では、ぜひ多くの人に
リーディング・ファシリテーターになって
いただきたいです。
まずは仲間たちに、自分の強みを明確化して開花し、
それを発揮していくという人になってほしい。
どんどんリーディング・ファシリテーターに
なってほしいと思います。

リードフォーアクションのすごいところは、
あの流れを体験すると参加者は絶対変容していく、
という点にあると思います。
リードフォーアクションのメソッドを読書だけでなく、
自分の「型」にしていくと、
人との接し方なり商品開発なり、
さまざまなことに自然に応用できるようになります。

カフェでの接客や物の販売を通しても、お客さんが変わる。
そのように才能を通して相手を変容していくことができる
リードフォーアクションはすごいです。
広める価値があるなと実感しています。

とにかく今は「SENSE」に集まってきている人や
自分の才能を発揮したいと思っている人に
リーディング・ファシリテーターになってもらい、
変容していって、自分の才能を開花してもらいたいです。
「自分の好きなことをやっている」という人が増えれば、
世の中はもっと楽しくなります。
自分の才能に生きている人は、それをどんどん極めていく。
それが「一流」のやり方。
そういう一流の人が増えれば、
最高のサービス・最高の商品・最高の人であふれていく。
そんな世界になればいいなと思います。

「自分が好きなことは何か」
「それをどう表現すればいいのか」
がわかっていただけるのが一番。
それを広める一助として
リードフォーアクションがあればいいな、
と思っています。

末次 克洋さんプロフィールはこちら

(2017年3月取材 下良果林)

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